1. ホーム
  2. 登記に関するQ&A

Q.30 隣地境界の承認と印鑑証明書

質問
私の土地の隣接地で測量するということで、隣接者から境界立会いの通知がありました。そして、立会いを行い、境界が確認されました。その後隣接地の測量を依頼されたという土地家屋調査士から、測量図面に実印での承認と印鑑証明書の提出を求められましたが、なぜでしょうか。

回答

各土地ごとに境界線を明らかにした測量図面(確定協議測量図面=承諾書)に隣接者が実印を押すことは、その後の紛争を未然に防ぐために重要なことです。  特に、土地登記簿の地積(土地の面積)を実際の面積に直す土地地積更正登記の際は関係する土地相互間の境界について異議がないことを明らかにした承諾書を添付し、その承諾書が真正であることを証するため、隣地所有者の印鑑証明書を添付するのが実務上の通例とされていることから提出をもとめられたのだと思います。
 隣接者の境界を確定することは、あなたの土地境界をも確定することにもなり、境界標(コンクリート杭等)の保全管理の上でも重要な意味を持っています。