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ひより台地区法第17条地図作製作業報告会及び
上野山地区法第17条地図作製作業準備説明会について

仙台支所  企画部  斎 藤 良 一

 平成16年3月18日、仙台支所において「ひより台地区法第17条地図作製作業報告会」及び「上野山地区法第17条地図作製作業準備説明会」が出席者43名をもって行なわれた。
 第1部のひより台地区報告会は、高橋一秀社員が一筆地作業の内容報告を行ない、つづいて、白子正昭社員が実態調査(収支)報告を行なった。
 第2部では、佐々木尚副支所長が上野山地区の準備状況について説明を行なった。

■第1部  ひより台地区法第17条地図作製作業報告会
◎一筆地作業の内容報告

報告者  高橋一秀 社員
17条地図作製前の公図
  • 区域等について
    • ひより台地区は昭和40年代に開発分譲された住宅地で、東向斜面の丘陵地である。
    • 面積は0.33K㎡で筆数は880筆+区域外隣接地120筆の合計1000筆であった。
    • 左の公図のように街区の並びが不整合であり、宅地以外の部分(市道、法面等)は開発分譲業者所有となっている。
    • 法務局備えつけの地積測量図は机上分筆の疑いのものもあり、また三斜寸法の読取ミスや単純な計算ミスのあるものも見られた。
  • 全体の流れ
    この時期の準備作業、[関係官公署調査、事前協議、所有者への周知、立会に必要な書類の作成、立会計画、立会通知書の送付]がとても重要であることを痛感しました。
    重要ポイント

  • 立会い・測量までの準備
    1. 事前調査
      • ア法務局において、登記簿・公図・地積測量図の調査をします。
        ※所有者の現住所や相続人の特定を急ぐ必要があります。
      • イ関係官公署調査
      • ウ現地調査 全筆に対する現地事前調査は、困難でした。
    2. 各所有者への周知・啓蒙・協力依頼
        具体的には、町内会への協力依頼をお願いし、回覧板による広報をしていただいたり、住民説明会の開催をして、近隣相互での事前境界確認のお願いをしました。
      重要ポイント
      以下に立会欠席者を少なくするかが重要です。    

    3. データベースの活用による情報整理
        1000筆という大量の境界データを収集し、管理し、出力するためのデータベースソフトを利用し、コンピュータ上で情報を一元管理しました。
        (登記簿記載事項、所有者情報、立会日程 他)
      重要ポイント
      このデータベースの活用により、各種帳票(土地調査書、立会通知書、宛名ラベル、名寄帳、地積等調査一覧表等)の出力に威力を発揮しました。

      土地調査書

    4. 立会いのための『土地調査書』等の作成
        立会いのための土地調査書、現地調査用素図を作成しました。
        土地調査書には、土地情報(地番・地目・地積・土地の履歴・所有者・・・)を記載し、また現地調査用素図には、立会箇所に合わせた公図を載せました。
        この現地調査用素図は雨の場合に備えて、ドイツ製の耐水性用紙(A3版)を利用し、画板にクリップでとめて使用しました。
        そしてこの素図に現地の杭の状況等を記録しました。

        現地調査素図

    5. 立会計画と立会通知書の発行
        事前に立会計画を立て、立会日時を決めて、関係地権者に立会通知書を発送しました。(地域内一次立会・外周一次立会)
        • 長狭物先行立会   5月下旬
        • 地域内 一次立会  6月9日~7月2日
        • 外周  一次立会  7月14日~7月16日
        • 二次立会
        • 三次立会
            ・
            ・
            ・
            ・
  • 立会い
      立会いの班における員数は次のとおりです。
        法務局 2名  調査士 2名  補助者 1名
      1日の立会いを12筆とし、タイムスケジュ-ルを次のようにしました。
         8:30  集合
         9:30  立会い  6筆
        13:30  立会い  6筆
        現地作業終了後資料整理

  • 一筆地調査
     4級基準点ではおおよそ50m間隔に設置してありますが、それでも構造物や高低差の関係で境界の直接観測ができない箇所がかなりありました。
     そのため、補助基準点を多数設け観測しました。この補助基準点は精度を保つため、最大2節までとし、4級基準点から2節目の補助基準点までの距離を100m以内と制限を設けました。
     また、各班における測量計算の統一をはかるため、測量条件や多角計算条件の統一をはかりました。
    具体的には、観測における対回数、許容範囲、多角計算における切捨てや四捨五入等の条件です。

  • 点検測量
     筆界点間距離の点検測量は、全辺で行ないました。市道側等フラットな部分は光波測距儀の対辺測定機能やテ-プなどにより行なえたのですが、構造物や高低差により、直接測定が不可能なところもかなりあり、実質的には同じ箇所を2回測量しました。また精度管理表(全辺)も提出し、さらに約2%弱の抽出検査も受けクリア-しました。

  • 縦覧
     17条地図は全部で14枚作成しましたが、わかりやすくするために縦覧用全体図を作成し、縦覧に供しました。
     また、自分の土地を詳しく知りたい方や、縦覧には来れない方にも地図の内容を伝えるために、すべての土地の『一筆図』を作成し、これを縦覧通知書とともに同封し、理解を求めました。
     縦覧期間は9日間で午前10時から午後3時まで行ない、常時土地家屋調査士が5名以上常駐し、各地権者への対応を行ないました。

  • 成果品一覧 成果品は次のとおりです。
    1. 現地調査用素図
    2. 調査図素図(立会いで得た境界情報(上記①)を現地事務所に帰って清書したもの、A2版)
    3. 調査図素図一覧図
    4. 土地調査書(土地登記簿情報、公図等を1枚にまとめたもの、法務局職員用)
    5. 地積等調査一覧表
    6. 測量原図(辺長や境界標情報等すべての情報を取り入れた地図)
    7. 観測手簿
    8. 測量計算簿
    9. 面積計算簿
    10. 精度管理表
    11. 17条地図(14枚、縮尺1/500)
    12. 地図の一覧図(地図が14枚あるため、その整理用地図の番号図)
    13. 筆界点番号図
    14. 辺長図(地図に辺長を入れたもの)
    15. 座標区画SIMAデ-タ
      (法務局地図管理システムに組み込めるようSIMAデ-タで納品しました)

      測量成果全体図

  • 反省・要望
       立会い前の準備作業において、所有者の現住所や相続人の把握に膨大な作業が伴い、時間がかかり準備が遅れてしまったことが反省点の一つです。
       また、計画機関である法務局と私たち作業機関との細かな作業分担が、不明確な点が多々あったことも挙げられます。
       最後に会議の効率化を要望し、ひより台地区17条地図作製業務の一筆地調査の報告を終わります。

実態調査(収支)報告

報告者  白子正昭 社員

 私の方からは、契約した内容と実際の実施内容にかなりの差異がありましたので、その点を含めて収支報告いたします。

【契約した内容と実施内容の差異について】(抄録)

  1. 筆数
      契約では885筆であったが、外周分115筆が追加になり実施は1,000筆であった。
  2. 準備作業
    1. 官公庁折衝
        契約では3回であったが実施は7回
    2. 地元自治会折衝
        契約どおり
    3. 地元住民説明会
        契約では3回であったが実施は4回
    4. 現地事務所内打合せ
        契約にはなかったが19回実施された
    5. 立会通知書作成並びに発送準備
        契約にはなかったが実施は4日間
  3. 資料整理
    1. 調査図素図
        契約では18枚だったが実施は20枚
    2. 土地調査書作成
        契約では4日だったが実施は10日
  4. 現地立会
      契約では59日だったが実施は84日
  5. 筆界確認測量
    1. 補助基準点測量
        契約では200点だったが実施は446点
        理由:
        住宅地で障害物が多く、背割り境界点1点を観測する際、1点につき補助基準点を1点の割合で設置する必要がでたため
    2. 一筆地測量
        契約どおり
    3. 筆界点間測量
        契約では885筆だったが実施は1,000筆
        理由:
        外周の筆界分加算
  6. 地図の作成
    1. 縦覧用一筆図作成
        契約にはなかったが実施は8日間
        理由
        計画機関の指示により、土地所有者に縦覧通知と一緒に同封する測量図作成を求められたため
    2. 縦覧業務
        契約にはなかったが実施は10日間
        (通知書発送、会場設営、地権者との応対)
    3. 縦覧後地図作製、地図一覧図作製、辺長図作製、筆界点番号図作製
        ・・・変更なし
    4. 座標面積計算書(simaファイル作成)
        契約にはなかったが計画機関の指示により新たに作成した。
        (地図管理システムに入力するため)

第2部 上野山地区法第17条地図作製作業準備説明会

報告者 仙台支所 佐々木尚 副支所長

地理的背景

  • ここ上野山地区は、昭和30年はじめ頃から造成されたところで、関係する開発業者は3社と聞いております。
  • ひより台と異なり、傾斜地・位置指定道路・みなし道路が多く所有者の人数も多いと確認しております。
  • ザル川があり、立木等で作業の困難が予想されます。
支所の今までの準備状況
  • 予算もわからない段階で社員へ準備作業を願うわけにも行かず、本協会の指示があったら、すぐ取り掛かれるよう「素図つくり」だけは先行して支所理事の間で準備中です。
  • 現在、17条地図で関係のある、仙台市と種々協議を行っており、この地区内の作業が更にないか等営業努力を役員一丸になって行なっております。
  • 更に今後、法17条地図作製を法務局で旧仙台市を中心に10ヵ年計画があり、毎年社員がひより台の様に、何も無いところからの出発では大変なので、17条ならではの種々の書類作成の為の17条作成用ソフトの調査等を行ない、システムとし毎年使えるよう、本協会へ準備願うつもりでおります。
上野山の作業体制について
  • 法務局との連絡・意志の疎通の迅速化等から、支所としては作業担当社員の中から代表を出して頂き、本協会・調査会の指導のもと作業したいと考えております。実行委員会の組成はしない考えでおります。
  • 少数の人員で行ってもらいたいと理事会では結論を得ました。
  • 人選の方法は議論中ですが、法務局では発注金額が確定していないにも関わらず、新年度に入ったら、すぐ作業に入るべく準備しているとの情報があります。
    従って、本協会の指示があり次第、支所も人選に入らなければならない状況ですので、ひより台の経験者に若干入っていただき、新たなメンバ-で願いたいと思いますが、人選の方法も内規に従い、理事会に任せていただきたく願います。
委託報酬について
  • 来年度財務省原案では、17条地図作製経費として、前年度(今年度)比2億9200万円の大幅増である。3億8300万円が、法務省要求どおり認められ、現在予算が審議されているところです。
    過去の実績
    地  区筆  数面  積
    上飯田2003筆0.44K㎡
    ひより台885筆0.33K㎡
    上野山1545筆0.56K㎡
以上、上野山の作業体制については、
  • 実行委員会は作らず、ひより台の経験者を若干入って貰う。
  • 人選方法も含め理事会に任せて頂きたい。
  • 17条地図作製作業にあたっては、社員の皆様の協力を願いたい。
  • 委託報酬について、金額は未定ですが、受託するという方針
報告会及び説明会で上記のとおりの報告、説明がなされ理解を得られた。